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【報告】教育情報化と著作権フォーラム (2016/10/21)

教育情報化と著作権フォーラム「どうする!?どうなる!?著作権法改正と教育情報化」 当日は108名の参加者を迎え、5つの講演と活発な議論が行われました。108名の内訳は、大学から74名、教育・研究関係機関から12名、企業から20名(うち7名は新聞社など権利団体関係者)その他2名、です。また、当日はUstreamでライブ配信を行い、400名を超える方に視聴していただきました。会場ならびにUstreamサイトに訪れてくださった方に感謝いたします。 ライブ配信した映像と当日投影資料は一部保存して以下で公開しておりますので御覧ください。 動画(YouTube再生リスト) https://www.youtube.com/playlist?list=PLCxvmDbBvq7ljZg1A2NXAz5uTH6Xx1VrM 投影資料(Google Drive フォルダ) https://drive.google.com/open?id=0BzbxOUn30QjmMWZyZVdQWE9wY1U AXIES-csdでは、今後もこの話題について積極的に議論に加わって行きたいと考えています。

開催趣旨・概要

教育の情報化が進み、LMS (Learning Management System) を使って学生に教材を配布することが一般化してきました。ところが、LMSでの教材配布は著作権法でいう「公衆送信」にあたるため、授業の過程で複製が許されている教材を配布できない場合があるという問題が起こります。著作権法第35条の第2項は教育機関における公衆送信をあつかっていますが、きわめて限られた状況で公衆送信権の権利制限をするのみで「ほとんど適用されることがない」項目でした。教育の情報化をより推進するため、文化庁文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会において、この問題の解決に向けての議論がなされています。この議論は文化庁のWebサイトで議事録が公開されており、だれでも閲覧することができます。この問題に関わりの深い、多くの大学人、とくに各大学におけるICT活用教育推進担当者に、この議論に対する理解を深めて頂きたいと考え、急遽標記フォーラムを開催することにいたしました。
日時 2016年10月21日(金) 13:00-17:00
場所 国立情報学研究所 19F 1901 (東京都千代田区一ツ橋2-1-2、http://www.nii.ac.jp/about/access/
主催 大学ICT推進協議会 学術・教育コンテンツ共有流通部会(AXIES-csd)
共催 大学ICT推進協議会CIO部会 ほか
ポスター(協力:天野由貴氏) https://drive.google.com/open?id=0B_Ki06JbZW8WR0VYZ19aNkpSeFE

プログラム

総合司会: 隅谷孝洋(広島大学 情報メディア教育研究センター・准教授)
挨拶 美濃導彦(大学ICT推進協議会・会長補佐/京都大学 学術情報メディアセンター・教授)
状況説明: 「教育の情報化と著作権」 秋山卓也(文化庁長官官房著作権課・課長補佐)
講演1:「大学におけるICT活用教育と著作権」 吉田素文(国際医療福祉大学・教授)
講演2: 「大学におけるコンテンツ作成と著作権処理」 重田勝介(北海道大学 情報基盤センター・准教授) 隅谷孝洋(広島大学 情報メディア教育研究センター・准教授)
講演3: 「教育とオープンライセンス」 渡辺智暁(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科・特任准教授/特定非営利活動法人コモンスフィア理事長)
パネルディスカッション パネリスト: 吉田素文(国際医療福祉大学・教授) 渡辺智暁(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科・特任准教授/特定非営利活動法人コモンスフィア理事長) 重田勝介(北海道大学 情報基盤センター・准教授) 美濃導彦(京都大学・教授、AXIES-CIO部会)司会: 隅谷孝洋(広島大学 情報メディア教育研究センター・准教授)

お問合せ先

隅谷孝洋 <sumi@riise.hiroshima-u.ac.jp> 広島大学情報メディア教育研究センター 山田恒夫 <tsyamada@ouj.ac.jp> 放送大学教養学部・教育支援センター(csd主査)