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【報告】AXIES2022年度 年次大会 企画セッション

大学ICT推進協議会2022年度年次大会において,企画セッションを開催しました。

教育コンテンツ共有の課題と将来:OER と授業目的公衆送信補償金制度

■開催趣旨・概要

わが国では、教育コンテンツの共有・再利用をめぐって、コロナ禍(COVID-19 パンデミック)の少し前から、大きな動きがあった。1 つは、ユネスコの「オープン教育資源(OER)に関する勧告」(2019 年 11 月 25 日第 40 回ユネスコ総会にて採択)が、2020 年 11 月 24 日の閣議決定を経て国会報告され、日本でも社会的に認知されるに至ったこと、もうひとつは、2020 年 4月施行の改正著作権法により、授業目的公衆送信補償金制度の運用が始まったことである。後者は当初補償金額 0 円で開始されたが、補償金管理団体の SARTRAS を中心に制度整備が進められ、現在では集められた補償金の分配が始まっている。
コロナ禍において、多くの教育機関や教員がオンライン授業の実施を余儀なくされ、授業記録ビデオやオンライン教材を作成したり利用したりすることも珍しくなくなった。なかには、作成したコンテンツを SNS 等で共有し利用するようなケースも増えてきた。本セミナーでは、教員あるいは教育機関が OER として公開する場合にどのような配慮が必要なのか、一方、教員あるいは教育機関が OER を授業で利用する場合、著作権法第 35 条適用コンテンツをどう併用すべきか、課題を整理し、将来への展望をうる。

■オーガナイザ
山田 恒夫(放送大学)

■司会者
布施 泉(北海道大学)

■講演・パネルディスカッション
1)OER とは何か:日本における現状(放送大学・山田恒夫)当日の資料
2)大学における改正著作権法第 35 条運用の実際(広島大学・隅谷孝洋)当日の資料
3)オンライン授業と大学の将来(京都大学・喜多一)当日の資料
※「当日の資料」をクリックしていただくと,資料をご覧いただけます。